【童話の裏側 #1】白雪姫は3回も命を狙われた?原作グリム童話の怖い真実

こんにちは!幻想イラストレーターの小林けいこです。

「白雪姫」と聞くと、毒リンゴを食べて眠ってしまうお姫さまの物語を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。ディズニー映画でもおなじみのこの作品ですが、もともとはドイツの民話をもとにした「グリム童話」が原作です。

実はこの原作、私たちが知っているお話とは少しちがい、より怖くて、より残酷な内容が含まれています。今回の記事では、グリム童話の「白雪姫」がどんな物語だったのかを紹介しながら、ディズニー映画との違いや意外なエピソードをまとめました。

ファンタジーや童話の背景に興味がある方、創作のヒントを探している方にも、きっと面白く読んでいただけると思います。私自身も調べながら驚きの連続だったので、一緒に学び、楽しんでいただけたらうれしいです。

白雪姫ってどんなお話?

白雪姫は、ドイツのヘッセン州に伝わる昔話がもとになっており、グリム兄弟によって物語としてまとめられました。

お話の大まかな流れは、継母である王妃が白雪姫の美しさをねたみ、命をねらう…というもの。森で暮らす7人の小人たちに助けられながらも、王妃はさまざまな方法で白雪姫を殺そうとします。

恐怖は毒リンゴだけじゃない!白雪姫が狙われた3つの罠

原作では、白雪姫はたった1度ではなく、3回も命をねらわれているのです。ディズニー版とはちがう、原作ならではの恐ろしい罠を紹介します。

第1の罠:紐で窒息させる

最初の罠は、「ひも」。
継母は老女に変装して、城を逃げ出した白雪姫のもとにやってきます。
いろいろな色の絹で編んだ紐を売り、白雪姫にそれを試着させたのです。

ところが、その紐を異常なほどきつく締め上げ、白雪姫は息ができなくなり気絶してしまいます。
倒れた彼女を見て、継母は「これで終わりね」と勝ち誇って去っていくのです。

幸い、小人たちが帰宅して紐を切って、白雪姫は息を吹き返します。

第2の罠:毒のくしで美しさを奪う

2回目は、毒をしみこませた「くし」。
再び老女に化けた継母は、今度は美しいくしを持って白雪姫の前に現れます。
「これであなたの髪ももっと美しくなるわ」と言いながら、そのくしで白雪姫の髪をとかします。

実はこのくしには毒が仕込まれていて、白雪姫はまたしても倒れてしまいます。
継母はまたしても勝利を確信して立ち去りますが、今回も小人たちが戻ってきてくしを抜き、白雪姫は再び目を覚まします。

第3の罠:有名な毒リンゴ

そして3度目が、もっともよく知られている毒リンゴ。
リンゴを半分に割り、片方だけに毒を仕込み、白雪姫には毒のない方をかじって見せます。

安心した白雪姫が毒入りのほうをかじった瞬間、その場に倒れ込んでしまいます。

今回は小人たちがどれだけ手を尽くしても彼女は目を覚まさず、物語は“ガラスの棺”のエピソードへと進みます。

なぜここまで恐ろしい描写が? 原作との違いとは

このように、原作のグリム童話にはかなり直接的で恐ろしい描写が含まれています。
当時の童話は、子どもたちに「教訓」や「警戒心」を与えるため、かなり残酷な描写が使われることも多かったのです。

一方、ディズニー映画では子ども向けにマイルドに表現され、毒リンゴのエピソードだけがクローズアップされました。
結果的に、“白雪姫=毒リンゴ”という印象が強くなったのですね。

グリム童話を読んでみたい方へ:おすすめの本

もし「原作も読んでみたい」と思った方には、以下の本をおすすめします。現代語でわかりやすく読めるので、はじめての方にもぴったりです。

  • 『白雪姫 ― グリム童話集Ⅰ ―』(新潮文庫)
  • 『グリム童話集 赤ずきん・ラプンツェルなど 100年読み継がれる名作』(世界文化社)

どちらも、白雪姫のほかにもたくさんの名作童話が収録されています。

おわりに:原作を知ると創作がもっと楽しくなる

グリム童話の「白雪姫」は、知っているようで知らないエピソードがたくさんあります。ディズニー映画では描かれていない、もうひとつの物語の姿を知ることで、創作や読書の楽しみ方も広がります。

私もこれからもいろんな童話の原作を調べていきたいと思っています。気になるお話があったら、ぜひ一緒に深掘りしていきましょう!