
最近、「異世界転生モノ」がすっかり人気ジャンルとして定着してきましたよね。
でも、よく読んでいると「転生」「召喚」「転移」ってそれぞれどう違うの?と疑問に思ったことはありませんか?
どれも“異世界に行く”という点では共通していますが、実はスタートの仕方や主人公の立ち位置にはそれぞれ特徴があります。
今回は、そんな異世界ジャンルの3つのパターンの違いを図解つきでわかりやすく解説!
有名作品を例に挙げながら紹介するので、「あの作品はどのタイプ?」という視点で楽しんでいただけたら嬉しいです。
異世界に行くパターンは大きく3つ!
異世界ものの作品では、現実世界から“異世界”に行く方法が物語の重要な起点になります。
代表的なのがこの3つ。「異世界召喚」は「転移」に含まれるという話がありますが今回は分けて紹介させていただきます。
- 異世界転生:一度死んで生まれ変わる
- 異世界召喚:誰かに召喚で呼び出される
- 異世界転移:そのまま異世界に移動する
どれも「異世界に行く」ことには変わりありませんが、主人公の状況やスタート時の能力などに違いが出てきます。
それぞれをもう少し詳しく見ていきましょう!
異世界転生
「異世界転生」は、一度“死”を迎えた主人公が、異世界で生まれ変わる(=転生する)物語です。
生まれ変わる際には、前世の記憶を持ったまま新たな人生を歩むケースが多く、「やり直し」や「第二の人生」が大きなテーマになります。
このとき、転生先の容姿・性別・種族が前世とまったく異なることも珍しくありません。
たとえば、おじさんが美少女に転生したり、人間だったのがスライムや蜘蛛などのモンスターに転生したりするパターンも人気です。
“前世の常識が通用しない”というギャップを楽しむ構造も、このジャンルの大きな魅力の一つです。
近年は、転生時に神様などからスキルやチート能力を授かる展開が多く、「スキル転生もの」として定着しています。
⬛︎ よくある特徴:
- 前世での知識や経験を活かして活躍
- 赤ちゃんから人生やり直す作品も
- 「なろう系」では最も多いタイプかも?
⬛︎ 代表的な作品例:
- 『転生したらスライムだった件』
- 『無職転生 ~異世界行ったら本気だす~』

異世界召喚
「異世界召喚」は、現実世界に生きている主人公が、異世界の誰かによって“意図的に召喚で呼び出される”パターンです。
神様・王族・魔法使いなどに召喚されることが多く、使命や戦いに巻き込まれる展開が定番。
中には、“巻き込まれ型”の召喚も存在します。
たとえば、教室や駅で誰かが召喚される際に、近くにいた人物が巻き込まれて一緒に異世界へ飛ばされるといったケースです。
本来呼ばれるはずではなかった主人公が異世界で思わぬ才能を発揮し、活躍していくという展開は、多くの読者に支持されています。
⬛︎ よくある特徴:
- 特別な力を授けられる
- 世界を救う・魔王を倒すなどの使命
- 元の世界への“帰還”がテーマになることも
⬛︎ 代表的な作品例:
- 『ゼロの使い魔』
- 『盾の勇者の成り上がり』

異世界転移
「異世界転移」は、何の前触れもなく、突然別の世界に“飛ばされてしまう”タイプです。
電車やゲート、事故などがきっかけになることが多く、意図的ではないのが特徴です。
このパターンは、実はかなり古くから物語の定番として親しまれており、たとえば児童文学の名作『不思議の国のアリス』も、アリスが白ウサギを追いかけて穴に落ち、別の世界に迷い込む“異世界転移”の物語と言えます。
近年では、異世界転移の舞台がゲーム世界やファンタジー世界になることが多く、現実世界の知識や技術を活かして活躍する主人公が描かれることが多いです。
⬛︎ 異世界転移のきっかけの例:
- 突然開いた扉やゲートをきっかけに異世界に行けるようになる
- ゲームなどをきっかけに異世界に転移する
- 目が覚めたら知らない世界に転移していた
⬛︎ 代表的な作品例:
- 『オーバーロード』
- 『異世界食堂』
- 『異世界居酒屋』

終わりに:作品をより楽しむために

異世界モノといっても、スタートの仕方によって作品のテーマやキャラの心情も大きく変わります。
今読んでいる作品が「どのパターンかな?」と意識してみると、新たな魅力に気づけるかもしれません。
今後も、作品の設定や世界観を深く楽しむための情報を紹介していく予定ですので、気になった方はぜひチェックしてみてくださいね!