
ディズニー映画『ピーター・パン』に登場するティンカーベル。
金色の粉をふりまいて、空を飛ばせてくれるあの小さな存在は、日本語版では「妖精」と訳されていますが、英語では “pixie(ピクシー)”。
えっ? 妖精とピクシーって同じじゃないの?
そう思ったことがある方も多いかもしれません。
今回は、私自身も改めて学びながら「妖精」と「ピクシー」の違いについて探っていきたいと思います。
ファンタジー好きなあなたと一緒に、小さな存在たちの奥深い世界をのぞいてみましょう。
ティンカーベルはピクシー?妖精?

ティンカーベルは、1953年に公開されたディズニー映画『ピーター・パン』で初登場しました。
空を飛ぶために必要な「ピクシーダスト(pixie dust)」をふりまき、ネバーランドに住む小さな存在。
性格はちょっぴり気が強くて、やきもち焼き。でも実は、物作りの才能をもつキャラクターです。
彼女の名前 “Tinker Bell” の “Tinker” とは、壊れた鍋やフライパンなどを修理する「鋳掛け屋(いかけや)」のこと。
2008年の映画『ティンカー・ベル』では、彼女が“物作りの妖精”としての才能を見出されるシーンも描かれています。
このティンカーベル、原語では “pixie(ピクシー)” と表現されていますが、日本語では「妖精」として紹介されています。
いったい、どんな違いがあるのでしょうか?
「妖精」ってそもそもどんな存在?
妖精(Fairy)は、神話や民話、昔話などに登場する超自然的な存在です。
人間とも神様とも違い、その中間のような位置づけで語られることが多く、性格もさまざま。
たとえば…
- 人間に優しく力を貸す妖精
- 人間の恋人や配偶者になる妖精
- 人をだましたり悪戯をしかける妖精
- 未来や運命を告げる妖精 など
外見も物語によってバラバラです。
人間と同じ大きさの姿をしているものもいれば、手のひらサイズの小さな妖精も。翼がある・ない、透明・半透明など、描き方に決まりはありません。
日本では「妖精」という言葉が広く使われていますが、その中には“こびと”や“妖怪”、さらには“仙女”や“魔女”などを含むこともあります。
つまり「妖精=こういう存在」と一つに決めるのは、実はとても難しいんです。
ピクシー(Pixie)はどんな妖精?
ピクシーは、主にイギリス南西部(コンウォール地方など)に伝わる民話に登場する、小さな妖精の一種です。
特徴としては…
- 身長は20cmくらいの小人
- 赤い髪、反り上がった鼻、尖った耳
- 緑色の服にナイトキャップ
- 暗闇で光る目を持つと言われることも
普段は人間には見えず、四葉のクローバーをかざすと姿が見えるという言い伝えもあります。
性格はちょっと意地悪な一面もあり、怠け者をつねったり、ポルターガイストのような現象を起こしたりします。
また、昔のイギリスではピクシーに赤ん坊をさらわれないように、ベビーベッドにお守りをつける地域もあったそうです。
つまり、ピクシーは「妖精の中のひとつの種類」だと考えられます。

妖精とピクシーの違いまとめ
| 比較項目 | 妖精(Fairy) | ピクシー(Pixie) |
|---|---|---|
| 出身地 | 広い地域(ヨーロッパ全体) | 主にイギリス南西部 |
| 特徴 | 人間に近い見た目、多様な性格・大きさ | 小柄でいたずら好きな性格が多い |
| 性格 | 優しい・いたずら好き・予言などさまざま | いたずら好きが中心 |
| 分類 | 総称(様々なタイプを含む) | 妖精の一種 |
ピクシーは「妖精の仲間」ではあるけれど、特にイギリス南西部の言い伝えからきた特徴的な存在です。
ティンカーベルが“pixie”と呼ばれるのも、この地域のイメージに影響を受けているのかもしれませんね。
物語を彩る、小さな存在たち
ディズニーでは、妖精やピクシーはさまざまな形で描かれています。
- 『ピノキオ』の「ブルー・フェアリー」
- 『シンデレラ』の「フェアリー・ゴッドマザー」
- 『眠れる森の美女』の三人の妖精たち(フローラ、フォーナ、メリーウェザー)
彼らはどれも、物語に魔法のような瞬間を与えてくれる大切な存在です。
ティンカーベルのように、作品ごとに「妖精」と「ピクシー」の境界線があいまいな場合もありますが、だからこそ想像の世界が広がって楽しいのかもしれません。
今回、妖精とピクシーについて調べていく中で、私自身も「知らなかったこと」「もっと知りたいこと」がたくさん見つかりました。
ファンタジーの世界は、知れば知るほど深く、面白くなっていきます。
今後も、こうした“ちょっとした違い”に注目しながら、ファンタジーの世界を一緒に楽しんでいきましょう。



