東京ディズニーランドのジャングルクルーズで目にするキャストのサファリルック。
冒険を感じさせるこのスタイルは、ディズニーの世界観を一層魅力的にしてくれています。アトラクションの雰囲気を盛り上げるその服装は、どのような歴史や特徴を持っているのでしょうか?一緒に探っていきましょう!
サファリルックの起源と歴史
サファリルックは、主に19世紀末から20世紀初頭にかけてヨーロッパの探検家やハンターによって着用された衣装スタイルがルーツです。アフリカやインドなどの熱帯地方を探検する際、機能的で耐久性のある服装が求められました。そのため、軽くて通気性の良い素材やベージュやカーキなどのアースカラー(サファリカラー)を基調とした服装が好まれました。
また、サファリルックは現地の文化や衣装からも影響を受け、特にポケットやストラップ、ベルトなどの機能的なディテールが特徴的です。20世紀後半からはファッション界でカジュアルでエレガントなスタイルとして取り入れられ、現代でも人気のあるスタイルの一つとして継続しています。
ちなみにサファリ(Safari)とはスワヒリ語で「(長い)旅」という意味です。
サファリルックのアイテム
サファリジャケット(Safari jacket)は、19世紀にアフリカで野生動物を狩猟するサファリと呼ばれる旅行のために作られた洋服のことです。通常ヨーロッパではサファリジャケットと呼ばれますが、アメリカではブッシュジャケット(Bush jacket)とも呼ばれます。bushには、低木の茂みや未開の地(アフリカやオーストラリア)などの意味があります。
サファリジャケットには次のような特徴があります。
- 4つ(もしくはそれ以上)のパッチポケット
- ベルト
- 肩章(けんしょう・かたしょう)
- コットンなどの軽い素材
- 色はカーキ
- 着丈が長め
サファリジャケットが一般的なファッションとして影響を与えた人物として、二人の人物をご紹介します。
一人目は、ノーベル文学賞も受賞した作家のアーネスト・へミングウェイ(Ernest Miller Hemingway)です。ヘミングウェイは冒険好きの活動的な作家としても知られていて、冒険や狩りについての著作も多数存在します。
そして、二人目はイヴ・サンローランです。1968年にイヴ・サンローランがアフリカをテーマにしたパリコレクションを発表したことがきっかけにサファリジャケットが広く世間に知られるようになりました。
サファリベストとは、冒険的なサファリスタイルからインスパイアを受けたベストのことを指します。イヴ・サンローランが1968年のパリコレクションで発表し、その後流行しました。サファリジャケットの袖がない形態で、ベルトやポケットが特徴です。
サファリハットは、野外活動や探検時に日差しや雨から頭部を守るために設計された帽子のことです。
サファリハットの歴史は、19世紀にアフリカの探検家や狩猟者によって使用され始めたとされています。このタイプの帽子は、現在その実用性と耐久性から多くのアウトドア愛好家に愛用されています。サファリハットは、サハリハットと呼ばれることもあります。
またサファリハットは、大きく分けて2種類の形があります。
クラウン(頭部分)が丸いメトロハットのような形の帽子とトップが平らなバケットハットのような形の帽子です。サファリハットをベースにしたアドベンチャーハットのようなスタイルも出てきています。
サファリハットの最も特徴な部分は、顔と首を太陽の光から守るための広いツバです。ツバは通常、全周にわたって均等に広がっており、紫外線や雨からの保護をしてくれます。
サファリハットのトップ部分は、丸みを帯びたクラウン(頭部分)のものか、円筒形の形になっていることが多いです。昔の探検家がかぶっていたサファリハットは、トップ部分が丸みを帯びているイメージです。
そして、多くのサファリハットには、頭部を涼しく保つための通気孔が側面についています。これらの通気孔は、帽子内部の空気の流れを促進し、暑い日でも頭が蒸れにくくなるように付けられています。
風の強い日でも帽子が飛ばされないように、調整可能なあご紐が付いていることが多くありますです。この紐は、使用状況に応じて締めたり緩めたりすることができ、活動中でも安定したフィット感を提供します。もちろんあご紐は帽子によるのでついていないサファリハットもあります。
いかがでしたか?
ジャングルクルーズのキャストたちが身に着けるサファリルックは、ディズニーの冒険と楽しさを象徴しています。次にアトラクションに乗るときには、キャストたちのスタイルにぜひ注目してみてください!
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