
こんにちは!幻想イラストレーターの小林けいこです。
インターネット上に作品を公開する機会が増える一方で、無断転載やAIによる学習データの流用といったリスクも高まっています。自分の大切な作品が知らないうちに使用されてしまうのは、クリエイターにとって深刻な問題です。
こうした被害を防ぐためには、ウォーターマーク(透かし)を活用することや、作品の公開方法を工夫するといった対策が重要になります。この記事では、無断使用を防ぐための具体的な方法を紹介し、あなたの作品を守るためのヒントをお届けします。
作品を安心して発信するために、ぜひ参考にしてみてください!
ウォーターマーク(透かし)とは?

ウォーターマーク(透かし)とは、画像やイラスト、写真などのデジタル作品に識別情報を埋め込むことで、著作権を明示し、不正利用を防ぐ手段の一つです。
ウォーターマークには大きく分けて以下の2種類があります。
・目立つ透かし(可視型)
作品の中央や目立つ位置に配置し、無断使用を抑止するタイプ。削除されにくいデザインやサイズにすることで、より効果的に不正利用を防ぐことができます。
・目立たない透かし(不可視型)
一見すると分からないように埋め込むタイプで、画像の特定部分にデジタル署名を隠し入れたり、特殊な加工を施したりすることで、作品の信頼性を証明する役割を果たします。
ウォーターマークの効果と適切な使い方

ウォーターマーク(透かし)は、作品の無断使用を防ぎ、クリエイターの権利を守るための重要なツールです。適切に活用することで、以下のような効果が期待できます。
1. 無断使用の抑止
透かしが入った作品は、そのまま転用されるリスクが低くなるため、第三者による無断転載や商用利用を防ぐことができます。特に、透かしが作品の重要な部分に配置されている場合、簡単に消すことができないため、悪意のある利用者にとってハードルが高くなります。
2. 著作権の明示
ウォーターマークには、クリエイターの名前やロゴ、SNSアカウント、WebサイトのURLを入れることができます。これにより、作品がどこでシェアされても、作者の情報が明確になり、オリジナルの制作者が誰であるかを示すことが可能です。
3. AI学習データへの流用対策
近年、AIの進化に伴い、無断で作品が学習データとして使用されるケースが増えています。ウォーターマークを入れることで、AIが正しく画像を認識しにくくなり、学習データとして利用されるリスクを軽減できます。特に、細かい模様や文字を含めることで、AIによる識別を難しくする効果があります。
4. ブランド価値の向上
透かしをデザインの一部として活用することで、ブランドイメージを強化することも可能です。たとえば、統一感のあるロゴや署名をすべての作品に入れることで、視覚的なブランディングを強め、プロフェッショナルな印象を与えることができます。
- 消されにくい位置に配置する(作品の端ではなく、少し中心寄りに)
- 半透明にして作品の邪魔にならないよう工夫する
- 複数の透かしを分散配置することで、加工による削除を難しくする
- 可視型と不可視型を組み合わせて、強固な防御策とする
ウォーターマーク以外の対策
- 低解像度で公開(高画質データを渡さない・公開しない)
- メタデータの活用(画像データに著作権情報を埋め込む)
- オンライン監視ツールの活用(無断使用を検知するサービス)
- SNSの設定を見直す(作品の無断使用を防ぐための投稿設定)
- ノイズ(Glaze)を使用する(AIによる学習を妨害する特殊な加工を施す)
まとめ:自分の作品を守る意識を持とう!
デジタル作品が簡単に拡散される時代だからこそ、クリエイター自身が積極的に対策をすることが重要です。ウォーターマークを活用するだけでなく、低解像度での公開やメタデータの活用、オンライン監視ツールの利用など、複数の方法を組み合わせることで、より強固な保護が可能になります。また、AIによる無断学習を防ぐためにノイズ(Glaze)を使用するのも有効な手段です。自分の作品を守るために、適切な対策を実施し、安心して創作活動を続けましょう。