衣装デザイン|ドット柄(水玉模様)衣装デザインの活用法

水玉模様は、時代や流行に左右されない普遍的な柄です。「フェミニン」「可愛い」という印象を与えますが大きさや色、アイテム次第で印象を変えられます。また、角が無い模様なので、「柔らかい」「優しい」という印象も与えてくれます。
色によっては、「爽やか」「元気」という印象に変えることができます。

今回は、ドット(水玉模様)の歴史や活用方法についてご紹介いたします。

ドットとは?

ドットとは、「点」「小さなもの」という意味です。服飾用語としては水玉模様を指します。
ドットの種類は、等間隔に入りされているものとランダムなものがあります。また、色も単一色やカラーを配したカラフルなものもあります。
そして、1月22日は水玉模様の記念日(ナショナル・ポルカ・ドット・デー)ともなっています。
ちなみに日本では、8月8日がドット(水玉模様)の日です。(8には◯が縦に二つ並んで、8と8で◯が4つになるドットに燃えることから決まったそうです。)

ドットの歴史

水玉模様は、人類が衣服に使うずっと前から多くの動物や植物に見られます。例えば、ホロホロ鳥の羽には鳥の目のように見える「バーズアイ」という小さなドットが狭い間隔で並んでいます。そのほかにもチーター、てんとう虫、鹿などの動物。キノコやユリなどの植物にもあります。

人類におけるドットの歴史は、中世ヨーロッパ時代には度々の伝染病が蔓延し、中でもペストによるハンカチについた血の斑点や天然痘による皮膚にできた斑点状の発疹から否定的に捉えられいた柄です。

しかし、他の地域ではドット柄は「美しい柄」と賞賛されていました。

時が過ぎ、ルネサンス期の1600年代になると多くの病気が根絶され、「ドット柄=感染」を思い出させるものではなくなりました。

1843年にはファッションの中心地であるフランスに伝わり、ファッション界で賞賛され流行にも度々登場するようになりました。

ドットの種類

大きいサイズのドット「コイン・ドット」

  • コインぐらいの大きさのドット

標準的なサイズ「ポルカ・ドット」

  • 中程度の大きさ(直径5ミリから1センチ程度)の真円形の水玉を等間隔に配した柄
  • 遠くから見てもドット柄だとわかるぐらいの存在感がある
  • 最も標準的な水玉模様

小さなドット「ピン・ドット」

  • 少し離れると無地に見えるくらいの小さなドット柄

ドーナツのような「リング・ドット」

  • 円の真ん中をくり抜き、ドーナツ状にしたドットを配置した柄

ドット柄の印象と効果

ドットの大きさによる印象の違い

コイン・ドット

コイン・ドットは、ポップな柄でカジュアルなファッションによく見られます。また、レトロ感を出すこともできます。モノトーンや赤と白などコントラストのある色の組み合わせがおすすめです。

ポルカ・ドット

ポルカ・ドットは、どのコーディネートにも合わせやすいドット柄です。ドット(水玉模様)が与える「フェミニン」「可愛い」の印象を与えてくれます。実際に、ミニー・マウスの水玉模様の赤いワンピースもこのポルカ・ドットになります。

ピン・ドット

シャツやブラウスによく用いられるドットです。一番大人っぽく高級感上品さを感じさせることができます。

ドットの配置による印象の違い

シャワー・ドット

水滴を思わせるドットが、大きさや位置を不規則に配置された柄のことです。ドットの大きさはバブルドットと比べると小さいのが特徴です。

バブル・ドット

泡を連想させる大きなドットが不規則に配置された柄を指します。点の大きさは比較的に大きく、位置がランダムであることが特徴です。

ランダム・ドット

大きさや位置が不規則(ランダム)に配置された柄のことです。シャワー・ドットやバブル・ドットもランダムに配置された柄ですが、ランダム・ドットは比較的に小さいドットで構成された柄のことを指します。

ドット柄の活用例

▲上記の衣装デザインの記事をこちらから

▲上記の衣装デザインの記事をこちらから


いかがだったでしょうか?

大きさや色、アイテムなどによっても印象を変えることができる柄であり、良いイメージをもたらしてくれる柄でもあります。ぜひさまざまなところでドットを活用してみてください。